平塚合唱連盟広報誌とおんきごうより 「コンクールに出よう。」そう提案したのはもう1年半以上も前の話になる。「技」が追いついたからではない、未熟だから出ようと思った。 「楽譜に忠実な演奏をやろう。」常にそう言い続けた。賞を狙ったところできっと届かない。それよりも楽譜に忠実な演奏を実現するために努力する、その過程が重要だと思った。僕らの考える理想の演奏ができればいい、それで賞が取れなくてもいい、自分たちはできるだけのことをする、それが重要だと言い続けた。そうして半年後に出場した昨年のコンクールでは予想通り惨敗(笑)。でも、コンクールが終わってみるとみんな不思議と上手くなっていた。確実に団は成長していた。 そして迎えた今年。新しいメンバーが加入し、技術面でも運営面でも安定感が増してきた中で臨んだ県大会は、昨年とは違い、これまでの練習してきた中で一番、という演奏をしてくれた。僕はその時点で、今回のコンクールは成功だったと感じた。反面、Aグループ5位の銀賞という結果に、僕らには、まだ努力の余地があると思い知らされた。僕ら自身が納得し、誰が聴いても文句なく金賞という演奏を目指してさらに挑戦しつづけたい。 …なぁ〜んて、思っているのは僕だけだったりして(笑)。 常任指揮者:美濃輪和朗 |